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2009年03月02日

最後のお別れ

最近、ちょいとペースダウンの「はな」です。
少し前の話ですが、ブラジルチームの最終日の話です。

最終日は訓練がなく、午前中に修了式を行って終了というスケジュールでした。
みんな、今日はとてもおしゃれして登校してきました。

修了式が終わると、彼らに専門校スタッフ全員が教室に来るよう呼ばれました。
そして全員から「せんせいたち、3ヶ月、ありがとうございました。」とお礼の言葉があり、
スタッフ1人ずつにプレゼントの贈呈がありました。
加えて女性3人からは手作りのお菓子贈呈があり、一人一人と握手をして別れを惜しみました。


そんな中、
日本語があまり話せないため、いつもは寡黙なペレイラが「コレ、あげる。ありがと。」
と女性からもらったお菓子をはなにくれるのです。
ブラジルチームは昨年末から失業中ですし、ペレイラは甘いものが好きだと知っているので
「私ももらったよ。ペレイラが食べなよ。」と言うと、
涙を浮かべて首を振り「おれい。あげる。ありがと。」と言うのです。
先日のバレンタインにみんなにチョコをあげたので、おそらくそのお礼だと思いました。
もう我慢できず、はな、号泣スタート。
みんなも涙を浮かべて「ありがと。ありがと。」となり、改めて一人一人とハグしました。

あとで考えてみると、ハグをしたのは人生で初めての経験でした。
でも、何の抵抗もなくハグができたのは彼等だったからだと思います。
途中「ぐぇ」となるくらいきつく締められたりして思わず吹き出し、ハナミズを垂らして泣いていたはなは
最後には笑って「元気でね〜」と別れることができました。

最後にブラジルチームのみんなから、手作りのアルバムをいただきました。
自分達で撮った写真をきれいに貼って、1人ずつメッセージがかいてありました。
カタコトの日本語で「こころから ありがとうございます。」とあります。
中には解読が困難な部分もありましたが、彼等なりに一生懸命書いてくれたことが充分伝わってきました。
わざとらしい言葉よりもずっとストレートに響き、とても暖かい気持ちになりました。


日本で仕事を探すのが困難な彼等は、何人かがこれで帰国します。
もう二度と逢えない人もいるでしょう。
でも、こうして出会ったことは何かしら意味があるはずです。
とっても寂しいけれど、彼等のこれからを心から応援していきたいと思った「はな」でした。

投稿者 tile_school : 2009年03月02日 17:20

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